GS の選び方
概ねGSの歴史や背景(前回記事)が分かったところで、いざ購入してみようと思います。
ここで選択のポイントになるのが、だいたい下記の3つになります。
①予算 (現行品:30~70万 アンティーク:8万~20万)
②新品か中古か(新品:現行品 中古:アンティーク品)
③GSの欲しいポイント(重要)
③次第で①と②は必然的に決まってくるカタチになりますね。
原点である初代も無駄がなくフォーマル感がヨイ・・・
アンティークらしい手巻きもヨイ・・・
技術の進歩を感じる自動巻きデイデイトもヨイ・・・
復活のクォーツもヨイ・・・
最先端スプリングドライブもヨイ・・・
なかなか悩ましい所ですが、原点である初代のベースとなったロードマーベルを既に所有しているため初代は見送り。手巻きも同様。
現行品はデカくなりすぎて流行りに乗ってる感じであまり惹かれず・・・。
※時計は本来、薄く小さく高精度でシャツに収まるくらいのが理想だった。
ここで、歴史を振り替えったときに特にセンセーショナルだったクォーツショック。
これにより機械式は一度終了していますが、事実上セイコーは機械式の世界一になっており、クォーツと比べたら意味はないけど機械式としてはできるところまで突き詰めた一つの完成形だったように思えます。
つまりこの時の最終GSが機械式の最高峰と言えるのではないか?という考えに至りました。
ここで最後に出た機械式を見てみると下記の2機種。
・1959 45 GS(手巻き)
・1970 56 GS(自動巻き)
手巻きはロードマーベルに任せて56 GSのデイデイトかな~・・・んん?
・1971 に 1969に出たの61 GS(自動巻き)の高度調整品の 61 GS SPECIAL が出てる!?
しかもGSロゴが金張り!これぞ最終形と言えるのでは??
61 グランドセイコースペシャルの特徴
①最後に発売された機械式(自動巻き)グランドセイコー
②GS史上、最小最薄のムーブメントで、当然ケースも最小のセイコースタイル
③文字盤にSPECIALの植字と、金のGSロゴ
④ハイビート(36000振動)
⑤GS規格よりもさらに厳しいSPECIAL規格をクリア
精度が高いのは言わずもがなですが、今回注目したいのは赤ラインの「最小最薄のムーブメント」です。
昨今は「デカ厚」と言われる押し出しの強い時計が流行していて、各社の定番モデルもケース系を大きくマイナーチェンジがされています。御多分に漏れずGSも、初代GS復刻も大きくなっていますが、本来は精密な時計を薄く小さく作ってシャツの袖に収まるくらいでした。
それこそ現在の女性用くらい小さい36mm径が主流でしたが、この 61 GS SPECIAL は35.6mmと最小サイズです。
そのため大きさも含めて時代を象徴するデザインと言えます。
また、普通に使っているとただでさえ地味なデザインで小さいので、人に気づかれることはほぼありません。
コレは良くも悪くもですが笑
ということで、ルーチンに61 GS SPECIAL が追加されました。
すでに50年も稼働しており私よりも年上ですが、量産機なのに国産最高峰だったGSはいつまで壊れずに実用できるのか長い検証をしていきたいと思います。
しかし堀文字のロードマーベルを手に入れた時に、コレで満足!と思っていたはずなんですがねぇ・・・
次はKING SEIKOも欲しいな~・・・